マンションは売るか貸すか?判断のポイントと住宅ローン・税金・定期借家の注意点

貸すナラウル編集部約3分で読めます

マンションは売るか貸すか?判断のポイントと住宅ローン・税金・定期借家の注意点のイメージ

この記事のポイント

  • 売る:まとまったお金が入り、管理の手間がなくなる。自宅なら3,000万円控除で税金がかからないことも多い
  • 貸す:家賃収入が続き、持ち続けられる。ただし住宅ローン・税金・借主の権利に注意
  • 住宅ローンは本人が住むことが前提。貸す前に、必ず金融機関に相談します
  • 将来戻るつもりなら定期借家契約。普通借家契約では、貸主の都合で簡単には出てもらえません

転勤、住み替え、親との同居。いまのマンションに住まなくなるとき、「売るか、貸すか」で迷う人は少なくありません。この記事では、比較表と判断の目安、貸す場合に見落としやすい注意点を整理します。

売る道と貸す道に分かれる分かれ道のイメージ
「売る」「貸す」はお金・手間・将来の選択肢で比べます(AI で生成したイメージ)

売る・貸すの比較表

比べるところ売る貸す
まとまったお金◎ 売却代金がまとめて入る× 入らない
毎月の収入× なし○ 家賃収入(空室の期間は入らない)
手間◎ 売れば終わり△ 募集・修繕・対応(委託なら費用)
住宅ローン○ 売却代金で一括返済△ 金融機関の承諾が必要
税金○ 自宅なら3,000万円控除△ 家賃の利益は毎年確定申告
将来の選択肢× 戻れない◎ 住む・売るを後で選べる

貸す前に確かめたいチェックリスト

貸す前に確かめたいこと

  1. 1住宅ローンを金融機関に相談したか本人が住むことが前提のローン。無断で貸すと、契約違反として一括返済を求められるおそれがある。
  2. 2戻る予定があるなら定期借家にしたか普通借家では、貸主から終わらせるには正当な事由が必要。戻るつもりなら期間満了で終わる定期借家を。
  3. 33,000万円控除の期限を把握したか住まなくなってから3年目の12月31日を過ぎて売ると、控除が使えず税金が大きく増えることがある。
  4. 4家賃から出ていくお金を見積もったかローン・管理費・修繕積立金・固定資産税・委託料・空室・税金を引いて、黒字になるか。

順位の考え方: 確かめずに貸すと、あとから取り返しがつきにくい順(編集部の見方)

住宅ローンは「自分が住む」ことが前提

住宅ローンは、借りた本人が住むための家に使うことを条件に、低い金利で貸し出されています。金融機関に相談せずに貸すと、一括返済を求められるおそれがあります。転勤などやむを得ない事情なら認められることもあるので、必ず先に相談しましょう。住宅ローン控除も、原則として自分が住んでいることが条件のため、貸している間は受けられません。

家賃から出ていくお金

家賃がローンの返済額を上回っていても、手元に残るとは限りません。

  • 住宅ローンの返済
  • 管理費・修繕積立金
  • 固定資産税・都市計画税
  • 管理会社への委託料(任せる場合)
  • 入居者が入れ替わるときの修繕・クリーニング、空室の期間
  • 家賃の利益にかかる所得税・住民税(不動産所得として確定申告)

定期借家と普通借家の違い

時計と鍵がのった賃貸借契約書のイメージ
戻る予定があるなら、期間の決まった定期借家契約を検討します(AI で生成したイメージ)
比べるところ定期借家契約普通借家契約
期間が終わったら◎ 更新されずに終わる× 原則として更新される
貸主から終わらせる○ 期間満了で終了× 正当な事由が必要
契約の手続き書面での契約と、事前の書面での説明が必要一般的な手続き
家賃△ 低めになりやすい○ 相場どおりになりやすい

こんなときは「売る」、こんなときは「貸す」

あなたの状況向いているのは
住み替え先の頭金に売却代金が必要売る
戻ってくる予定がない売る
3,000万円控除の期限内に売れる売る
数年後に戻ってくる予定がある貸す(定期借家)
いま売ると手元にお金が残らない貸す(収支が黒字なら)
金融機関から貸すことの了承が得られた貸す

迷ったら、両方の数字を並べる

  1. 1売ったらいくらになるかカチミルで参考価格を調べる。
  2. 2売ったら手元にいくら残るかテドリ計算で手取りを出す。
  3. 3貸したらいくらで貸せそうか近くの募集中の部屋や、管理会社の意見を参考にする。

ナラウルの「売るかも」「貸すかも」は、決める前の気持ちを登録しておく場所です。条件に合いそうな「買うかも」「借りるかも」の登録があったときにお知らせし、動くと決めたときだけ、会社ごとに同意をいただいてから提携の不動産会社・管理会社を紹介します。

参考にした資料

  • 国税庁 タックスアンサー No.3302「マイホームを売ったときの特例」
  • 国税庁 タックスアンサー No.1370「不動産収入を受け取ったとき(不動産所得)」
  • 借地借家法 第28条(建物賃貸借契約の更新拒絶等の要件)、第38条(定期建物賃貸借)
  • 国土交通省「定期借家制度」の解説

※ 2026年9月時点の情報にもとづく一般的な説明です。個別の判断は金融機関・税理士・管理会社にご確認ください。

よくある質問

Q住宅ローンが残っていても、マンションを貸せますか?
A住宅ローンは本人が住むことが前提のため、貸す前に必ず金融機関に相談して承諾を得ましょう。無断で貸すと、契約違反として一括返済を求められるおそれがあります。
Q貸したあとで売るときの注意点は?
A自分が住んでいた家の3,000万円特別控除は、住まなくなった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ることが条件です。入居者がいる状態で売ることもできますが、買主が限られることがあります。
Q定期借家と普通借家の違いは何ですか?
A定期借家契約は期間が終われば更新されずに終わります(書面での契約と、契約前の書面での説明が必要)。普通借家契約では、貸主から契約を終わらせるには正当な事由が必要です。

サムネイルのイラストは AI で生成したイメージです

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